API連携とは?連携の具体例・メリット・実装手順など

2019年10月11日

インターフェースとは

インターフェースという言葉をご存知でしょうか。言葉に聞き覚えがあっても、その意味までは理解していないかもしれません。まずはインターフェースについて詳しくご紹介します。

インターフェースの意味

インターフェースを英語表記で表すと「interface」となります。直訳すると「異なる2つの間の境界面」「接点」などの意味があります。IT用語では「異なる2つのものを仲介する」といった意味で使われることの多い単語です。人物ではなく物を対象とした言葉ですが、実際にはどの様な場面で活用されるのでしょうか。

インターフェースはどの様な場面で使うの?

インターフェースの使い方は大きく分けて3つに分類されます。

1)ハードウェアインターフェース

ハードウェアとは日本語で、機械や装置を意味する言葉です。ハードウェアインターフェースは、機械と機械の結合部分を指す言葉として使用されます。解りやすい例として挙げるならば、パソコンとUSBが連結している部分がハードウェアインターフェースです。

2)ユーザーインターフェース

「ユーザー」とはコンピュータを扱う人間を指します。つまりユーザーインターフェースは、コンピュータとそれを扱う人間を結びつける役割をしています。人間の指示をコンピュータに伝える、またはコンピュータで得た結果を人間に伝える為のプログラムの総称を意味します。ユーザーインターフェースは略して「UI」と表記されることもあります。

3)ソフトウェアインターフェース

ソフトウェアインターフェースとは、コンピュータ内のプログラム同士でデータを共有する形式を意味する言葉として活用されます。
また、ソフトウェアとセットで活用されることも多いハードウェアは、パソコンやマウス、ハードディスクなど、目に見えるパソコン周辺機器を意味するものです。
ソフトウェアの機能の一部を、異なるソフトウェアから利用できるようにすることを「API」と呼び、「楽楽明細」でもAPI連携を活用することが可能です。

3つのインターフェースという言葉の使い方をマスターして、上手に活用しましょう。

【無料】3分でわかる!請求書発行システム楽楽明細資料はこちら>>>

APIの具体例

APIとはアプリケーション・プログラミング・インターフェースの略です。1つのアプリケーションで得た情報をWEB上に公開し、異なるアプリケーションからその公開した情報を取り込み共有することを指します。しかし、これだけではピンと来ない人がいるかもしれません。より分かりやすくするために、実際にAPIはどのような場面で活用されているのか具体例をご紹介しましょう。

Yahoo! API

検索エンジンサイトとして、多くの人に広く利用されているYahoo!ですが、このYahoo!が提供している検索、天気、地図、ショッピング、オークションなどには、全てAPIが活用されています。

Twitter

TwitterではAPIを活用して、外部からのアプリケーションと連携させることが可能です。TwitterはマーケティングやPRに活用されることも多いですが、API連携をすることで、特定のキーワードをつぶやいたツイートに対して自動でいいね!することが可能になり、またツイートした履歴を取得して分析に活用することも可能になります。

Amazon API

ブログ内で紹介する商品情報として、アマゾンの商品情報がリンクしてある画像をブログに掲載できるシステムもAPIの1つです。

SNS認証

WEBコンテンツにログインする際には、登録したIDやパスワードを入力する必要がありました。しかしAPIを活用することで、IDやパスワードを入力しなくとも、SNSのアカウント情報を共有するだけで簡単にログインすることが可能となります。

会計ソフト

会計ソフトと銀行口座やクレジット利用履歴をAPI活用により共有することで、帳簿に入力する必要がなくなり、作業効率化の向上に繋がります。

「楽楽明細」API

「楽楽明細」でもAPIを活用することで、別ソフトで管理していた顧客データや帳票データをCSVファイルでアップロードし、情報を共有することが可能です。別ソフトにある情報を別ソフトと共有することは、作業効率の向上やコスト削減にも繋がります。

【無料】3分でわかる!請求書発行システム楽楽明細資料はこちら>>>

APIのメリット

異なる2つのソフトウェアを連携させ情報を共有し、その情報を更に活用するAPI。このAPIを活用することで、様々なメリットが生まれます。どのようなメリットが生まれるのか、詳しくご紹介しましょう。

APIのメリット

API利用側メリット

・ソフトウェアの開発が簡単にできる

たとえば、タクシーをワンクリックで呼ぶソフトウェアを開発しようとすると、位置情報や地図情報が必要となります。そこで、API提供しているGoogleマップなどを活用すると、自ら位置情報や地図情報のソフトウェアを開発することなく、新たなソフトウェアを効率よく開発することが可能になるのです。

・ソフトウェアの開発にかかる時間と費用を削減

API提供している情報を利用することで、一からソフトを作る必要がなくなるため、開発にかかる時間・費用を大幅にカットできます。

・顧客満足度の向上

様々な機能が備わったコンテンツやアプリをAPI活用し低コストで開発することで、価格を抑えて提供することができ、顧客満足度の向上に繋がります。

APIは利用する側だけではなく、提供する側にもメリットがあります。

API提供側メリット

・他社との連携がビジネスチャンスを生む

他社と連携することで、新たなビジネスが生まれるヒントやきっかけを作ることが可能です。

・宣伝になる

今まであまり縁がなかった顧客層にアプローチすることが出来ます。

・ライバル社との差別化

所有の情報を公開しAPI活用されることで、他社との差別化を図ることが可能です。

デメリット

メリットがあればデメリットもありますので、あらかじめ把握しておきましょう。

・API企業方針に左右される

API企業が提供する情報ばかりに頼りすぎてしまうと、API企業の提供が停止してしまった場合、開発したソフトウェアにも不具合が生じてしまうリスクを伴います。

【無料】3分でわかる!請求書発行システム楽楽明細資料はこちら>>>

APIの実装手順

異なる2つのソフトウェアを連携させて情報を共有するAPIを活用したソフトウェアは、近年数多く誕生してきました。その利便性から、APIを活用して新たなソフトウェアの作成を検討する人も少なくありません。いざAPIを活用しようとした際、「どうすればいいのか分からない」とならないよう、APIの実装手順について詳しくご紹介しましょう。

APIの実装手順

※API提供企業によって詳細は異なるため、具体的な使い方は個々に確認が必要となります。

STEP①:API提供会社に登録

提供を受けたいAPI会社にユーザー登録を行います。以下のような項目を登録する必要がありますので、情報に漏れのないよう確認しながら登録しましょう。

  • ソフトウェアの名称
  • 概要
  • ソフトウェアトップページURL
  • 戻り先URL(コールバック)
  • なぜAPIを活用したいのかを説明

海外のソフトウェアを利用する場合には、英文をある程度理解する必要があります。実際、TwitterやInstagramは全文英字であるため、翻訳機能を活用して対応しましょう。API利用には審査が必要な場合もあります。審査完了までは最短でも1日~2日ほど時間がかかります。

STEP②:APIキー、シークレットを取得

APIを利用する場合には、「APIキー」と「シークレット」が必要となります。これら2つは、WEBコンテンツにログインする際に必要となる「ログイン名」と「パスワード」のような役割があります。

STEP③:ソフトウェアと連携

API提供側のソフトウェアに「APIキー」と「シークレット」を登録し、API利用準備が完了となります。

STEP④:実装する

審査が下りて晴れて実装となります。

APIを利用するまでには4つのステップで完了です。APIを有効に活用しましょう。

【無料】3分でわかる!請求書発行システム楽楽明細資料はこちら>>>

「APIエコノミー」の拡大

API(Application Programming Interface)は、異なるソフトウェアを連結して情報を共有し、それらを活用する意味を指すと、先ほど説明しました。では、「APIエコノミー」とは何を意味する言葉なのでしょうか。

APIエコノミーとは?

APIエコノミーとは、各企業が提供するソフトウェアを連携することでその影響が広がり、異なるソフトウェア同士がお互いの特長を利用し合うことで新たな可能性を見いだすさまを意味します。

実際に行われているAPIエコノミーは?

実際に行われているAPIエコノミーは以下の通りです。

Uber社

公式アプリにタクシーを呼べるボタンを追加するAPIを開発し、そのAPIを某ホテルが活用。公式アプリに設けてある配車ボタンを(ホテル滞在時の)外出時に押すだけで、タクシーが現在地まで送迎してくれるシステムを構築しました。ワンクリックで配車できる便利性から大きな反響を呼んでいます。

金融機関

某銀行がAPIを公開し、会計サービスがAPIを利用。リアルタイムで会計情報を管理でき、情報を連携したことで帳簿を給する手間が省け、結果的には人件費削減や業務効率化の向上に繋がっています。

自動車保険

自動車に取り付けたセンサーから運転情報を取り寄せ、日々安全に運転を心がけているか、走行距離、走行地域の情報を共有して保険料を算出します。安全運転が運転手の評価を高くしていくので、運転手は車の運転を今までよりも更に注意するようになりました。

このようにお互いがお互いの特長を生かして利用し合うAPIエコノミーは、今後更に注目される分野であると世界中で認識されています。この機会を期に覚えておきましょう。

シェアNo.1
電子請求書発行システム
「楽楽明細」
請求書の印刷・封入・発送の作業をゼロに!
「楽楽明細」は請求書や領収書などのあらゆる帳票をWEB上で発行。
面倒な請求書発行の手間を削減します。
楽楽明細|資料キャプチャ 「楽楽明細」資料請求 楽楽明細|料金シミュレーションキャプチャ 無料トライアル ※デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド帳票発行サービスの市場の実態と展望」(ミックITリポート2023年9月号:https://mic-r.co.jp/micit/2023/)における「売上シェア」、「導入社数シェア」第1位
面倒な請求書発行の手間を、
96%削減できます。

※ 月の発行件数500件の場合の月間の導入効果(ラクス調べ)

おかげ様でラクスグループのサービスは、のべ67,000社以上のご契約をいただいています(※2023年3月末時点)。「楽楽明細」は、株式会社ラクスの登録商標です。

本WEBサイト内において、アクセス状況などの統計情報を取得する目的、広告効果測定の目的で、当社もしくは第三者によるクッキーを使用することがあります。なお、お客様が個人情報を入力しない限り、お客様ご自身を識別することはできず、匿名性は維持されます。また、お客様がクッキーの活用を望まれない場合は、ご使用のWEBブラウザでクッキーの受け入れを拒否する設定をすることが可能です。

プライバシーマーク
ISMS認証マーク
JIIMA認証マーク
3分でわかる!「楽楽明細」資料プレゼント