請求書を管理・保管する方法は?発行側の請求管理業務でよくある課題

請求書の効率的な管理方法を考える経理担当の女性

請求書は重要な証憑書類の一つです。発行側も受領側も、企業は適切に管理しておく必要があります。しかし、請求書の管理業務は煩雑になりやすく、経理部門の負担が大きくなることも珍しくありません。さらに、請求書の保管には電子帳簿保存法やインボイス制度も関わってくるため、正確に管理できているかしっかりと見極める必要があります。

この記事では、請求書を発行する側の管理・保管方法などの基礎知識や、管理業務でよくある悩み、デジタル化による解決のポイントについて解説していきます。

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発行した請求書で必要になる“管理”とは

請求書を発行する側は、どのような管理を行う必要があるのでしょうか。ここでは、請求書の発行から控えの保存、入金状況チェックまでに生じる管理のポイントや注意点について解説します。

①請求書が漏れなく発行できているかチェックする

商品を納品したときや、サービスを提供した際は、対応する請求書を発行します。発行漏れがあると料金を回収できない可能性があるため注意してください。請求書発行を忘れないよう、管理・チェックする仕組みを整えておくことが求められます。

書類作成の管理が上手くできていないと、発行漏れだけではなく二重請求が起こってしまう可能性があります。請求書に関するミスは取引先からの信頼を損ねることにつながる重大な問題です。場合によっては、取引停止などにつながってしまうおそれもあるでしょう。こういった事態が起こらないよう、慎重に管理することが大切です。

②請求書やその控えは一定期間保管する

発行・受領した請求書は長期間保存しておくのが基本です。保管期間は以下の通りです。

控え保管の義務 保管期間
法人 個人
適格請求書(インボイス) あり 7年
インボイスではない請求書 なし 7年 5年

紙の請求書を授受している場合、大規模なスペースを確保しなければならないでしょう。一方、電子データで発行した請求書であれば、控えは紙に出力せず、データとして保管しておくことができます。紙で受領した領収書は、要件を満たせばスキャナ保存してデータ化して保管可能です。請求書管理の負担を軽減したい場合は、ペーパーレス化を推進することがおすすめです。

参考:国税庁HP「適格請求書等の写しの保存

関連記事:「請求書・請求書控えの保存期間は?保存の必要性や守るべきルールも解説

③取引先からの入金状況をチェックする

請求書を取引先へ交付したら、指定の期日に入金が行われます。請求書発行後は入金状況をリアルタイムでチェックして、ステータスを管理する作業も必要となります。

一般的には「未入金」「入金済み」を一覧で把握できるよう、エクセルやスプレッドシートで管理します。未払いのものと支払い済みのものの請求データが混ざってしまわないように、適切に管理することが重要です。

ステータス1)未入金

請求書の送付が済んだら「未入金」の状態として管理します。支払い期日の順番で並べておくと、入金の状況を把握しやすくなります。

ステータス2)入金済み

入金が完了した請求書の控えは「入金済み」の状態として管理します。このとき、入金確認日を残しておくとよいでしょう。

取引先からの入金を確認できたら、発行した請求書のステータスを変更し、入金消込を行います。期日を過ぎても未入金だった場合、先に自社側で請求漏れや送付ミスなどがないかを確認しましょう。社内の請求業務に問題がないと確定したら、取引先へ問い合わせて状況を確認します。必要に応じて未払い分の催促や督促を行いましょう。

関連記事:「入金消込とは?作業の流れやよくあるトラブル、業務の効率化を解説

発行した請求書のステータスはどのように管理するとよい?

請求書発行に関するステータスは、「請求書発行前」「請求書発行済」「未入金」「入金済み」の4種類に分けて管理することがおすすめです。また、発行した請求書の管理方法は、主に2パターンに分けられます。ここでは、それぞれのパターン別のステータス管理方法をご紹介します。

パターン①:取引先ごとに管理する

固定の取引先が10社未満と少なめな場合は、顧客ごとに請求書を管理するのがおすすめです。個別の取引状況を把握しやすくなるでしょう。ただし、自社全体の月別の請求額は確認しにくくなる点に留意しましょう。

パターン➁:取引月ごとに管理する

取引先が10社以上ある場合は、月ごとに請求書を管理したほうがよいでしょう。毎月の取引金額を把握しやすくなります。

一方で、特定の顧客や案件の請求書を確認したいとき、探す手間がかかりやすいデメリットがあります。請求件数が多い場合は特に時間がかかってしまうでしょう。請求書を見つけやすいように整理しておくことが大切です。

【請求書管理のポイント】

検索で手間取らないよう、フォルダ名・ファイル名の付け方にルールを設けておくと安心です。また、支払い期限や未入金・入金済みなどのステータスに応じてファイルを分けて管理するとわかりやすいです。

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請求書発行側でよくある管理の課題

請求書発行後の管理業務では、以下のような問題に悩まされるケースが少なくありません。よくある課題や対策方法について確かめていきましょう。

取引先の確認状況がわからず動きにくい

請求書を送付したにもかかわらず、取引先からの入金が処理されないことがあります。このとき、取引先の確認状況を把握できず、迅速に対応しにくいケースは少なくありません。自社側の請求漏れか、取引先の支払い漏れか、すぐにわかると適切な対応を取りやすくなるでしょう。

請求書管理に役立つツールやシステムなどのクラウドサービスを導入することで、上記のような課題を解決できる可能性があります。請求書を送信した後、相手が確認済みであるかオンラインでチェックできるシステムなら、支払期限までにスムーズに対応できるでしょう。

電子請求書発行システム「楽楽明細」は取引先の請求書の開封状況がわかる機能や、ダウンロードを促す通知を送る機能を搭載しています。詳しい機能は以下のページにてご確認ください。

「楽楽明細」の機能一覧>>>

控えを長期間保管しなくてはならない

前述した通り、インボイスを発行した際の控えは原則7年間保管する必要があります。紙で請求書を管理する場合、ファイリングの手間やコストがかかってしまうでしょう。加えて、紙の劣化や紛失などのリスクもあるのが懸念されます。

紙ではなく、電子データで保管すれば、こうした問題を改善できます。

一方で、電子取引では電子帳簿保存法の保存要件を満たす必要がある点に気をつけましょう。「真実性」や「可視性」を確保するために、細かな要件を確認しなければいけません。要件を満たすためのオペレーションを構築する必要もあります。

こういった場合には、電子帳簿保存法に対応した請求書発行・管理システムを活用するのがおすすめです。要件を満たす請求書を簡単に作成し、管理することができます。手作業による要件チェックが不要となり、スムーズに請求書の作成や管理が行えるでしょう。

電子請求書発行システム「楽楽明細」は、改正電子帳簿保存法に対応しています。いちいち保存要件を確認する手間がかからず、効率的に請求書を発行・管理できるのがメリットです。請求書管理で起こりがちな問題を防ぎ、効率化を実現できるでしょう。

請求書発行側の管理を効率化するにはシステム導入がおすすめ!

請求書を発行した際の管理における課題や、解決のポイントについてお伝えしました。請求書発行関連の業務効率化を図るなら、システムを導入して請求書を電子化することをおすすめします。

電子請求書発行システム「楽楽明細」は、請求書、納品書、支払明細などの帳票をWEB上で発行し、自動的に取引先まで届けるクラウド型のシステムです。手間のかかる紙媒体の「印刷・三つ折り・封入・発送」の手間とミスをゼロにして、コスト削減を叶えます。

「楽楽明細」は電子帳簿保存法やインボイス制度に対応しているため、法制度への対応も安心です。また、請求書の送信後に取引先の確認状況をチェックできる機能や、ご利用中の販売管理システムなどとの連携機能、承認フロー機能など、便利な機能も多数搭載しています。さらに入金管理オプションもあるため、面倒な入金状況の確認や消し込み業務の負担を軽減することもできます。

操作がシンプルで見やすい画面設計であり、充実したサポート体制も整っているため、初めての方でも安心してご利用いただけます。詳しい料金プランや機能詳細が気になる方など、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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